概要
昭和41年、大学には落研が欠かせない!と、熱き志を
抱いた二名の学生によって作られた文化サークル、それが
「駒澤大学・落語くらぶ」です。
幾人かの先生のご尽力も頂き、昭和41年6月に創部。
以来、一貫して落語の実演、寄席運営を活動の主体と
して受け継いできました。
落語に加えて、漫才、コント、漫談などの演目をこなす
部員もいます。
【活動】
・前座落語会
・定例会(月1回)
・夏合宿
・駒澤落語会(秋)
・駒大寄席(冬)
・その他、不定期寄席
近年ではOBの
桂竹丸が文化庁芸術祭賞・優秀賞を、
三遊亭遊馬が文化庁芸術祭賞・大賞を、
桂文雀が文化庁芸術祭賞・新人賞を
受賞し、めざましい活躍を見せているほか、
三遊亭円丈門下・三遊亭ふう丈、
柳家小せん門下・柳家あお馬、
瀧川鯉朝門下・春風亭昇輔、
古今亭菊之丞門下・古今亭雛菊 が
二ツ目として修練を積んでおります。
沿革
1966年 昭和41年6月21日、駒澤大学落語くらぶ
独立部外団体として承認される
1987年(昭和62年)神田愛山(かんだあいざん)、真打昇進
1991年(平成 3年)OB会結成
桂竹丸(かつらたけまる)、NHK新人演芸大賞受賞
1993年(平成 5年)桂竹丸、真打昇進
2008年(平成20年)三遊亭遊馬(さんゆうていゆうば)、真打昇進
2010年(平成22年)桂文雀(かつらぶんじゃく)、真打昇進
2014年(平成26年)三遊亭遊馬、文化庁芸術祭賞大賞受賞
2015年(平成27年)桂文雀、文化庁芸術祭賞 新人賞受賞
2020年(令和 2年)桂竹丸、文化庁芸術祭賞 優秀賞受賞
お家紹介
「駒澤大学・落語くらぶ」には5つのお家(いえ)があり、
日々、芸に磨きをかけています。
駒々亭(こまごまてい、こまこまてい)
駒澤大学の「駒」の字を受け継ぎ、くらぶを代表する正統派。
自由闊達に広範囲に活動し、ムードメーカーもつとめるが、
不器用な部員が暴走すると取り返しのつかない事態を引き起こす。
粗忽もの、長屋ものを得意とする。
三遊亭遊馬を輩出したお家。
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(長らく「こまごまてい」と呼ばれていた時期があったが、
正しくは「こまこまてい」。くらぶ創設者が駒込高校を
卒業して駒澤大学で落語くらぶを創設したことに由来)
締家(しまりや)
器用貧乏で控え目な存在。締家からはプロに進んだ者もいない。
駒々亭とともに落語くらぶ創立時にできたお家。
初代の顔に締まりがなかったため、高座名が締家内蔵
(しまりやないぞう)となり、お家は締家に決まった。
隠居もの、長屋ものが得意。
味覚亭(みかくてい)
最も社交的なお家。祭り事を率先して仕切る。
かつては締家と飲み会同盟を組んでいた。
ただし味覚亭といっても、味にうるさいわけではない。
また一定数の変人が在籍するが、落研においてはメリットである。
噺は吝嗇もの、居候もの、芝居噺が多い。
柳家あお馬は、味覚亭のOBである。
努三亭(どさんてい)
正統派落語を織りなす清く正しいお家。
最も規律の厳しいお家とされている。
そんな努三亭も一時期「バケモノ屋敷」と
呼ばれていたのは黒歴史。
与太郎もの、酒呑みもの、人情噺など、
難しい噺までこなし、落語を極めようとする。
桂竹丸、桂文雀を、世に送り出したお家。
三流亭(さんりゅうてい)
色物もこなせる賑やかしを得意とするお家。
いちばん後からできたお家であるため、初代は
不在である。時に孤高の芸風で孤立することもあり、
更に三流亭の中でさえ孤立した部員は孤独家と
呼ばれる。噺は、お店もの、強情もの、動物もの、
大名ものが多い。
三遊亭ふう丈は、このお家の出身である。